IPAに代わる洗浄剤|IPA代替洗浄剤の選び方と用途別おすすめ製品

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IPAに代わる洗浄剤とは

IPAに代わる洗浄剤を探している企業が近年増えています。
IPAイソプロピルアルコール)は生産設備の清掃やフラックス洗浄メタルマスク洗浄など幅広い用途で使用されている溶剤です。
一方で、有機溶剤中毒予防規則有機則)への対応や、引火性による安全対策、VOC排出量の削減などを理由として、IPAに代わる洗浄剤を検討する企業が増えています。
化研テックでは、用途に応じてIPAと同等レベルの洗浄性を持ちながら、有機則非該当・消防法非該当の洗浄剤をご提案しています。

なぜIPA代替が求められているのか

IPAイソプロピルアルコール)は、生産設備や電子部品、メタルマスク、治具などの洗浄に広く使用されている溶剤です。しかし近年では、法令対応や安全対策、環境負荷低減といった観点から、IPAに代わる洗浄剤を検討される企業が増えています。
特に製造業では、化学物質管理の強化や作業環境改善への要求が高まっており、単純な洗浄性能だけでなく「安全性」「法令対応」「管理負担の軽減」を含めた総合的な見直しが進められています。

  • 有機則への対応負担を軽減したい
    IPA有機溶剤中毒予防規則有機則)の対象です。そのため、使用量や使用環境によっては有機溶剤健康診断や局所排気装置の管理、作業環境測定などへの対応が必要になります。
    代替洗浄剤へ切り替えることで、これらの管理負担や関連コストの削減を目指す企業が増えています。
  • 引火性によるリスクを低減したい
    IPAは引火点が低く、消防法上の危険物に該当します。保管場所の管理や使用量の制限、火気管理など、安全対策に多くの配慮が必要です。
    近年では、より安全性の高い非危険物洗浄剤や高引火点洗浄剤への切り替えを検討されるケースが増加しています。
  • VOC削減や環境対応を進めたい
    脱炭素や環境負荷低減への取り組みが求められる中で、VOC(揮発性有機化合物)の排出削減も重要なテーマとなっています。
    IPAの使用量を削減し、環境負荷の少ない洗浄剤へ置き換えることで、環境対応の一環として取り組まれる企業も少なくありません。
  • リスクアセスメントへの対応を進めたい
    化学物質のリスクアセスメントが強化される中、従来から使用しているIPAについても、改めて安全性や管理方法の見直しが行われています。
    より安全性の高い洗浄剤へ切り替えることで、現場のリスク低減と管理負担の軽減を両立したいというニーズが高まっています。
  • 洗浄性能を維持しながら代替したい
    「IPAをやめたいが洗浄性が落ちるのは困る」というご相談も多く寄せられます。
    近年は油脂、フラックス、はんだペースト、ヤニ汚れなど、用途ごとに最適化されたIPA代替洗浄剤が増えており、洗浄性能を維持しながら有機則消防法への対応負担を低減することが可能になっています。

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IPA代替の代表的な洗浄剤

工業用アルコール

油脂洗浄、生産設備や分析機器の清掃、3Dプリンター周辺に付着した樹脂の洗浄など実装工程や試作工程の様々な用途でIPAが使用されています。
IPAが有機則に該当する点がネックとなっておられるお客さまには、幅広い用途に使用いただける工業用アルコール系の製品をご提案しております。
【主な用途】
機械油や皮脂などの洗浄・拭き取り
生産設備の拭き取り清掃、試験機器の洗浄
未硬化樹脂(3Dプリンター造形用樹脂)の洗浄  など
最近、注目を集めている3Dプリンターは、プリンターの周りに付着した未硬化の樹脂の洗浄をIPAで実施されている例が多いようです。
有機則(有機溶剤中毒予防規則)に該当することがネックとなり、製造業だけでなく歯科技工所やフィギュア制作業界など幅広い分野のお客様からIPAを代替したいというお問合せを多くいただき、当社の工業用アルコール(PAG-07など)をご採用いただいております。
*弊社の製品は工業用となります。食品や植物などへの使用には適しておりません。
IPA PAG-07 TEC-131 SE-60
テクニカル
データシート
- 技術資料のアイコン 技術資料のアイコン 技術資料のアイコン
外観 無色透明液体 無色透明液体 無色透明液体 無色透明液体
主成分 IPA エタノール、IPA、NPA NPA エタノール、IPA、水
沸点 82℃ 78℃ 82 ~ 97℃ 81℃以上
引火点 11℃ 15.5℃ 24℃ 24℃
消防法
第4類
(指定数量)
アルコール類(400L) アルコール類(400L) アルコール類(400L) 非該当
安衛法
有機則
第2種
有機溶剤
非該当 非該当 非該当
フラックス
洗浄性
- IPAと同等レベル IPAと同等レベル IPAと同等レベル
代替用途 - 油脂洗浄、樹脂洗浄、フラックスやペーストの洗浄
備考 - 工業用アルコールと呼ばれ
IPAの有機則該当が問題の
場合にPAG-07への代替が多い。
IPAの異性体。
揮発が若干遅いため揮発ロスが
少ない。
消防法非危険物タイプ。
非危険物タイプの中では
乾燥が早い。
荷姿 14kg/缶 14kg/缶 14kg/缶 16kg/缶

IPA代替洗浄剤の有機則対応・消防法対応・コスト削減の事例

IPA(イソプロピルアルコール)の代替を検討されるお客様からは、有機則への対応負担や消防法対応、コスト削減、安全性向上など様々なご相談をいただいております。
ここでは実際にIPA代替洗浄剤をご採用いただいたお客様の事例をご紹介します。

電子部品メーカー様|有機溶剤健康診断のコスト削減を実現


電子部品の製造工程で製品に付着する加工油や皮脂、ほこりを除去するためにIPAを使用していました。
IPAからPAG-07に変更しましたが、洗浄性・乾燥性・作業性はいずれもIPAとほぼ同等であり、生産への影響もなかったため採用を決定しました。

IPAをすべてPAG-07へ切り替えたことで、有機溶剤健康診断が不要となり、年間約20万円のコスト削減を実現しました。
また、健康診断の受診調整や結果管理など、担当者の業務負担も軽減することができました。

3Dプリンター関連ユーザー様|有機則・消防法対応の負担を軽減


3Dプリンターの外装やノズル部分に付着した光造形樹脂の洗浄にIPAを使用していました。
しかし使用量が少ないにもかかわらず、有機溶剤健康診断や防毒マスクの準備、局所排気装置の維持管理などの対応が必要となり、管理負担が課題となっていました。

さらにIPAは消防法上の危険物でもあるため、保管場所や管理体制の整備も必要でした。
そこでSE-60へ切り替えた結果、有機則や消防法への対応負担を大幅に軽減することができました。

IPAと比較すると乾燥時間は若干長くなりましたが、エアブロー工程を組み合わせることで運用上の問題なく使用できています。

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メタルマスク・スクリーン版のペースト洗浄

メタルマスク/スクリーン版の洗浄

メタルマスクやスクリーン版の洗浄には、HA-シリーズがおすすめ!
手拭き、洗浄装置に投入、などお客様の洗浄状況に合わせて洗浄剤をご提案いたします。

メタルマスク洗浄剤


メタルマスクの裏拭き

マスクの裏拭き機能でIPAやエタノールを使用していませんか? 裏拭き専用洗浄剤「裏拭きんちゃん」は非危険物・高洗浄力タイプの洗浄剤で印刷機メーカー(ヤマハ発動機様、Fuji様)の推奨洗浄剤として採用されています。

メタルマスクの裏拭き洗浄剤

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リフロー炉内のやに洗浄

リフロー炉内のメンテナンス清掃

リフロー炉内のフラックス汚れには、ロックリンシリーズがおすすめ!
スプレー(霧吹き)ボトルで使いやすい!シュッと吹きかけて数分後にふき取るだけの簡単清掃!
ベタベタしたフラックスもこすらずしっかり洗浄します。

リフロー炉のヤニ洗浄剤


リフローパーツのメンテナンス清掃

リフロー炉内のパーツを取り外して洗浄する場合、ロックリンだけでなくパレットクリーナー®PCLTも活用いただけます!
投入口は760mm×440mm!大型のパーツも投入して洗浄可能です。

リフローパーツのメンテナンス洗浄剤

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フロー工程のフラックス洗浄に

フロー槽のメンテナンス清掃

フラクサー周辺やコンベアチェーン、搬送ツメに付着したフラックスの洗浄にはWS-923やロックリンYD-99がおすすめです。
ねっとりしたフラックス汚れにはフラックス洗浄剤WS-923が、カサカサしたフラックス汚れにはロックリンYD-99が適しています!

フラックス洗浄剤WS-923

フラックス洗浄剤


ロックリンYD-99

炉内のヤニ洗浄剤


フローパレット(キャリアパレット)の洗浄

フローパレットの洗浄にはパレットクリーナー®パレクリンがおすすめ!
超音波やブラシを使った洗浄では、パレットの開口部を傷付けてしまう恐れがあります。
化研テックのパレットクリーナー®システムはパレットの投入枚数やサイズに合わせて3種類の設備をラインナップ!洗浄剤もお客様のご要望に応じてご提案可能です。

フローパレット洗浄システム

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プリント基板のフラックス洗浄

実装部品・プリント基板のフラックス洗浄システム

高密度実装が進むにつれ、はんだ付け後のフラックス洗浄が増々重要視されてきています。
化研テックのフラックス洗浄システム「マイクロクリーナー®」は採用実績多数!
洗浄剤と洗浄装置のメーカーとして、オーダーメイドで洗浄プロセスをご提案しております。

フラックス洗浄剤マイクロクリン・マークレス®


手はんだ付け・リペア後のフラックス洗浄

リペア後のフラックス洗浄には、便利なスプレータイプの洗浄剤もございます。
高いフラックス溶解力と速乾性を併せ持ち、作業効率を向上!

リペア後のフラックス洗浄剤

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よくあるご質問

IPAの代替製品がたくさんあってどれが適しているのか分かりません。
まずはお問い合わせください!お客様のご使用状況に応じて弊社より適切な洗浄剤をご提案いたします。
その際、
・洗浄対象物(樹脂?フラックス?ペースト?接着剤?など)
・ワークの種類(基板?○○樹脂?リフロー炉内?など)
・現行の洗浄方法(IPAに10分間浸漬してブラシで擦っている、など)を教えていただければスムーズです。

お問い合わせはこちら

IPA代替品の洗浄性や使い勝手、臭気を確認したい。サンプルはもらえますか?
サンプルはご提供が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
IPAの代わりにエタノールは使えますか?
用途によってはエタノールへの代替が可能です。
ただしエタノールも消防法上の危険物に該当するため、 危険物管理や安全対策の課題を解決したい場合は、 非危険物タイプの洗浄剤をおすすめします。
IPA代替洗浄剤はどのような用途で使用されていますか?
IPA代替洗浄剤は、電子部品やプリント基板のフラックス洗浄、メタルマスクやスクリーン版の洗浄、設備や治具の清掃、油脂や離型剤の除去など幅広い用途で使用されています。また、リフロー炉やフロー設備のメンテナンス洗浄、3Dプリンター周辺の樹脂洗浄などでも採用されています。洗浄対象物や汚れの種類によって最適な洗浄剤は異なるため、用途に応じた製品選定が重要です。
IPA代替洗浄剤に臭気はありますか?
IPA代替洗浄剤にも臭気のある製品と比較的臭気の少ない製品があります。
一般的に洗浄力が高い製品ほど臭気を感じやすい傾向がありますが、近年では作業環境に配慮した低臭タイプの洗浄剤も増えています。臭気の感じ方には個人差があるため、導入前にサンプル評価を実施し、実際の使用環境で確認されることをおすすめします。
IPA代替洗浄剤は有機則に該当しますか?
IPA代替洗浄剤のすべてが有機則非該当というわけではありません。
洗浄剤の配合成分によって、有機溶剤中毒予防規則(有機則)の対象となる場合と対象外となる場合があります。化研テックでは、有機則非該当の洗浄剤も多数ラインナップしており、現行工程や用途に応じてご提案しています。
IPA代替洗浄剤は消防法の危険物ですか?
洗浄剤によって異なります。
IPAは消防法第4類アルコール類に該当しますが、IPA代替洗浄剤の中には非危険物タイプや高引火点タイプもあります。消防法への対応負担や保管管理の見直しを目的としてIPA代替を検討される企業も増えています。
IPAから切り替える際に設備変更は必要ですか?
切り替え先の洗浄剤や洗浄方法によって異なります。
手拭き洗浄や浸漬洗浄では設備変更なしで導入できるケースも多くあります。一方で、洗浄品質の向上や洗浄工程の自動化を目的とする場合には、専用洗浄装置との組み合わせをご提案することもあります。まずは現在の洗浄工程をお知らせください。
IPA代替洗浄剤の洗浄性能はIPAと同等ですか?
洗浄対象に適した製品を選定することで、IPAと同等以上の洗浄性能を実現できるケースがあります。
例えば、フラックス、はんだペースト、ヤニ汚れ、油脂汚れなどは、それぞれに適した専用洗浄剤を使用することで洗浄力の向上が期待できます。IPA代替を検討される際は、洗浄対象物や汚れの種類に合わせて評価試験を行うことをおすすめします。

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事前のテスト洗浄・サンプル評価のご相談はこちら

「IPAを代替したいが、洗浄性能が維持できるか不安」、「有機則や消防法への対応負担を軽減したい」、「非危険物タイプの洗浄剤を検討している」、「現行設備のまま導入できるか確認したい」など、IPA代替洗浄剤の選定でお困りではありませんか?

化研テックでは、貴社で実際にご使用中のワークや洗浄対象物、汚れの種類、洗浄条件をお伺いしたうえで、最適な洗浄剤をご提案いたします。
また、洗浄性や乾燥性、臭気などを確認いただけるサンプル提供やテスト洗浄にも対応しております。
IPAからの切り替えをご検討中のお客様は、まずはお気軽にご相談ください。

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