はじめに
フラックス洗浄剤(フラックスクリーナー・フラックスリムーバー)WS-923は基板のマニュアル洗浄工程でのフラックス残渣除去やリフロー炉内のパーツに付着したフラックス汚れを除去する洗浄剤です。
量産工程での使用に適した石油缶(18L)の荷姿と検査工程や設備のメンテナンス工程で使用しやすいスプレータイプの荷姿をご用意しております。
プリント基板や電子部品の量産・試作工程向けのフラックス洗浄システムは下記のページで紹介しています。
 |
製品情報
- フラックス洗浄剤 マイクロクリン・マークレス®
- 化研テックでは グリコール系洗浄剤マイクロクリン+含水アルコールリンス剤をマークレスRを用いた独自の洗浄工程を開発・提案しています。炭化水素系の洗浄剤や準水系洗浄システムのデメリットをカバーする化研テック独自の洗浄剤・リンス剤を紹介します。
|
 |
製品情報
- フラックス洗浄機 マイクロクリーナー®
- 近年、電子機器の小型化・実装の高密度化に伴い、電子回路や電子部品にはますます高品質・高信頼性が要求されており、フラックス洗浄に対するニーズが高まってきています。マイクロクリーナーRはフラックス洗浄機の決定版!プリント基板・電子部品の品質アップに貢献します。
|
フラックス洗浄剤WS-923のメリット

 | 高溶解力 強固なベタベタしたフラックス汚れも強力に除去します。 |
作業効率のアップ IPAに比べフラックスの溶解力がUP!さらにIPAよりも速乾性のため、作業効率が向上します。 |
法令 安衛法 有機則、毒劇法に非該当です。また、オゾン層破壊物質や土壌汚染物質などは含まれておりません。 |
部品耐性良好 実装される部品の耐溶剤性も考慮して洗浄剤設計をしています。 *樹脂等への影響については部材耐性表をご参照ください。 |
動画でフラックス洗浄剤WS-923の溶解力を実感!
高いフラックス溶解力!~IPAと比較しました~
フラクサーのフィルタに付着したフラックスを固めたテストピースをIPAとフラックス洗浄剤WS-923に漬けて、フラックスが溶けきるまでの様子を比較しました。フラックス洗浄剤WS-923に漬けたフラックスは約7分ほどで溶けきりましたが、IPAは7分経ってもほとんどフラックスを溶かせていません。
フラックス洗浄剤WS-923の方がIPAより高いフラックス溶解力を有しています。
フラックス洗浄デモ!リフロー炉内のパン編
高洗浄力と速乾性ではんだリペア後のフラックス洗浄に最適なフラックス洗浄剤WS-923はリフロー炉内のフラックス汚れ・やに汚れの洗浄にも適しています。
今回はスプレータイプのWS-923を用いて、リフロー炉内のパンに付着したフラックスを洗浄してみました。こういったメンテナンス清掃時はIPAを使用し人手と時間をかけてブラシで擦って洗浄している現場が多くあります。フラックス洗浄剤WS-923で時間と人手をかけずにメンテナンス清掃が完了できます!
フラックス洗浄デモ!フラクサーフィルター編
高洗浄力と速乾性ではんだリペア後のフラックス洗浄に最適なフラックス洗浄剤WS-923でフラックスの固着したスプレーフラクサーのフィルターを洗浄してみました。
適当なサイズに切ったフィルターをIPAとWS-923に浸せきして溶解力を比較します。たった5分漬けておくだけで、驚きのフラックス溶解力を発揮します。
ネットストアのご紹介
 | 1本単位での注文を承っております。バナーからネットストアにアクセスできます。(スプレー荷姿のみ) |
一般性状
主成分 | 炭化水素・アルコール系 |
比重 | 0.73 |
沸点 | 79~100℃ |
引火点 | -12℃ |
消防法第4類 | 第1石油類 非水溶性 |
安衛法有機則 | 非該当 |
荷姿 | スプレー(420mlÃ24本) 石油缶(13kg/缶) |
テクニカルデータシート |  |
※スプレータイプには噴射ガス:LPGを使用
よくあるご質問
フラックス洗浄剤は「フラックスリムーバー」とは違うものですか。
はんだフラックスの除去剤は多くのメーカーから販売されており、「フラックス洗浄剤」、「フラックスリムーバー」、「フラックスクリーナー」などと呼ばれています。呼び方は異なりますが、フラックスを除去するという機能は同じです。
フラックス洗浄剤(フラックスクリーナー・フラックスリムーバー)の使い方を教えてください。
当社のフラックス洗浄剤WS-923でご説明します。リペア後の基板に付着したフラックスの洗浄やリフロー炉内のパーツに付着したヤニ汚れの除去や脱脂などに活用いただけます。
◆スプレータイプ:
使用前に上下にしっかりと振り、対象物(汚れ)から10cmくらい離して直接スプレーを吹きかけます。(汚れをスプレーで流しきるように、たっぷりスプレーします。)
◆18L石油缶入り:
18L缶の荷姿をご使用のお客様では、石油缶から洗浄瓶やハンドラップなどに小分けして使用している例が多くあります。
洗浄方法は主に下記の通りです。
基板上や部品周りのフラックスを洗浄する際は、汚れに洗浄液を塗付し、綿棒などで擦ります。
リフロー炉内の部品などを浸漬して洗浄する場合は、バットやコンテナなどの容器にWS-923を満たして部品を浸漬させます。
揮発ロス削減するため、浸漬中は容器にフタをすることをお勧めいたします。
フラックス洗浄剤WS-923で洗浄後にリンスは必要ですか?
不要です。
WS-923は全て揮発する成分で構成されていますので、洗浄後のリンス工程は必要ありません。洗浄後は速乾性のため、自然乾燥します。
フラックス洗浄剤WS-923の取り扱いはIPAと同じですか?
フラックス洗浄剤WS-923とIPAの物性値は下表のとおりです。
また、フラックス洗浄剤WS-923を取り扱う際の主な注意点は下記の通りです。
・引火点が非常に低温のため、電気設備(超音波洗浄機やバブル洗浄機など)に投入しての使用は厳禁です。
・取扱い場所は火気厳禁とし、作業場は換気を十分に行って下さい。
・容器は密閉し、直射日光を避け、冷暗所に保管して下さい。
作業時は保護眼鏡、保護手袋等を着用し、直接の接触を避けて下さい。
・廃液(産業廃棄物 廃油扱い)は、許可を受けた産業廃棄物処理業者にて処理してください。
本品の詳細な注意事項につきましては、安全データシート(SDS)に記載しておりますので使用前に必ずご確認ください。
スプレーの販売単位を教えてください。また、1本単位で購入したいのですがどこから購入できますか?
フラックス洗浄スプレーWS-923は24本入り/箱での販売となります。チップワンストップにて1本単位で販売しておりますのでご検討ください。
ネットショップはこちら
関連記事・製品
 |
製品情報
- フラックス洗浄剤 マイクロクリン・マークレス®
- 化研テックでは グリコール系洗浄剤マイクロクリン+含水アルコールリンス剤をマークレスRを用いた独自の洗浄工程を開発・提案しています。炭化水素系の洗浄剤や準水系洗浄システムのデメリットをカバーする化研テック独自の洗浄剤・リンス剤を紹介します。
|
 |
製品情報
- フラックス洗浄機 マイクロクリーナー®
- 近年、電子機器の小型化・実装の高密度化に伴い、電子回路や電子部品にはますます高品質・高信頼性が要求されており、フラックス洗浄に対するニーズが高まってきています。マイクロクリーナーRはフラックス洗浄機の決定版!プリント基板・電子部品の品質アップに貢献します。
|
 |
困ったときの解説ページ
- 危険物の指定数量とは
- 消防法の危険物を取扱い、貯蔵、運搬するうえで重要な概念に「指定数量」があります。実装工程で使用される洗浄剤の多くが該当する「消防法 第4類 引火性液体」の指定数量を中心に解説します。
|
 |
困ったときの解説ページ
- エレクトロニクス実装工程における洗浄
- 実装工程にまつわる洗浄について、表面実装(リフロー工程)の後に挿入部品を実装する(フロー工程) 両面実装の工程を例に説明しています。
|
 |
製品情報
- IPA代替洗浄剤
- 化研テックでは、実装工程の様々な洗浄用に、IPAに代わる洗浄剤を開発しております。
フラックス、はんだペースト、3Dプリンターで使用するアクリル系樹脂などの洗浄に使用するIPAを代替したい!というお声をたくさんいただいています。 |
 |
基板実装コラム
- はんだ付けの立役者!フラックスとは
- フラックスとは、はんだ付けの補助剤でロジン(松やに)・活性剤、溶媒などの成分から成ります。このページではフラックスの役割や種類を解説しています。
|
 |
困ったときの解説ページ
- フラックス洗浄とは
- 電子部品の実装におけるはんだ付けと同時に発生するフラックス残渣(残さ)を除去する工程、「フラックス洗浄」。このページでは、なぜフラックスを洗浄するのか、どんな洗浄方法があるか、効率的な洗浄のために必要なものついて解説します。
|