産業洗浄とは

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洗浄は大きく大別すると一般洗浄と産業洗浄に大別できます。一般洗浄とは人間の日常生活で頻繁に行われている清掃、洗浄、洗濯などをいいます。
産業洗浄はその対象が多岐に渡ります。現在までに開発された洗浄の工法は非常に多くの種類があり、今後もますます増えていくと予想されています。
物理的な観点から洗浄工法を分類すると以下のようになります。(太字が当社の取り扱う分野です)

1.機械的洗浄 噴流洗浄
超音波洗浄
シャワー洗浄(空気洗浄、水洗浄、温水洗浄、溶剤洗浄、蒸気洗浄)
高圧洗浄(噴射ガン洗浄、ホース洗浄、高圧ホース洗浄、ランス洗浄)
ブラスト洗浄(サンドブラスト、ウォーターブラスト)
回転機器洗浄(回転ブラシ洗浄、回転刃洗浄、電気サンダ洗浄)
研磨研削洗浄(研削砥石洗浄、バレル研磨洗浄、ラップ洗浄、ホーニング洗浄、研磨布紙ベルト洗浄、バフ研磨洗浄)
レシプロ器具洗浄(削岩機洗浄、電動たがね洗浄、電動スクレーバ洗浄)
牽引洗浄(バスケットマシン)
蒸気洗浄・切削機洗浄・ピグ洗浄・タプロゲ洗浄・吸引洗浄・サンドスラリー洗浄
2.払拭洗浄 
3.溶剤洗浄用薬剤空焼洗浄・火炎洗浄・煮沸洗浄・冷却洗浄・蒸留洗浄・溶断洗浄
4.ろ過洗浄加圧ろ過洗浄・真空ろ過洗浄・沈降ろ過洗浄
5.分離洗浄遠心分離洗浄・旋回分離洗浄・沈降分離洗浄
6.曝気洗浄 噴霧曝気洗浄・流下曝気洗浄・かくはん曝気洗浄・ガス吹込洗浄
7.減圧洗浄 
8.静電気洗浄 
9.吸着洗浄土類吸着洗浄・有機高分子コロイド吸着洗浄・活性炭吸着洗浄・ゼオライト吸着洗浄
10.膜洗浄逆浸透・限外ろ過・電気透析・電気泳動・透析法

上記の洗浄方法に対する溶媒として、その洗浄性を向上させる目的で各種の洗浄剤が使用されています。

1.酸洗浄用薬剤 無機酸(塩酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸、フッ酸)
有機酸(クエン酸、ヒドロキシ酢酸、リンゴ酸、シュウ酸、グルコン酸)
キレート剤(エチレンジアミンテトラ酢酸=EDTA)
2.アルカリ洗浄用薬剤 アンモニア・苛性ソーダ・炭酸ナトリウム
3.溶剤洗浄用薬剤 ハロゲン系炭化水素
アルコール類
ケトン類
エーテル類
芳香族炭化水素類
エステル類
グリコールエーテル類(多価アルコール)
4.界面活性剤 アニオン系界面活性剤
カチオン系界面活性剤
ノニオン系界面活性剤
両性界面活性剤

上記洗浄剤は多岐に亘り、それぞれ単一配合は少ないです。対象に合わせ各化学品メーカーが特色を出した洗浄剤開発を行っています。

洗浄品質確保において、洗浄方法と洗浄剤のマッチングは不可欠であり、特に精密洗浄においては片方だけでの対応では洗浄品質を確保することができません。また、環境・安全も関わってくるため洗浄機、洗浄剤の専門メーカーと十分に検討されることをお勧めします。

洗浄剤の品質確保に関わる相談は是非弊社にご一報頂けば幸いです。
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