自動車のパーツの中には、樹脂を成形して作られているものもあります。
例えばバンパーです。昔はスチール製でしたが、車体や人への衝撃を和らげるため弾力性の高い樹脂が使用されています。
※樹脂成形の方法などについてはこちら(“射出成型” Wilipediaより)を参照ください。
こういった樹脂部品も車体と同じように塗装されます。油脂汚れや離型剤(樹脂成形時に使用する型から離れやすくする添加剤)といった油系の汚れが付着していると塗装をした後にハジキを引き起こし塗装不良となってしまいます。塗装前に拭き上げ洗浄を行い、油脂汚れや離型剤を除去する必要があります。
また、自動車部品に限らず、樹脂でできたパーツ(樹脂製パーツ、樹脂パーツ)は塗装前や出荷前に油脂汚れを除去します(脱脂洗浄)。
拭き上げ洗浄時には油分の除去とあわせて除電(静電気の除去)も行います。
静電気が樹脂部品の表面に溜まったままだと工程中のゴミやホコリを吸い寄せてしまい、そのまま塗装するとブツによる外観不良となってしまいます。
以前は樹脂部品の拭き上げには、性能は不十分ながらIPA(イソプロピルアルコール)が使用されていましたが、環境や人体への影響を考慮し別の洗浄剤への代替を検討されるユーザーが増えています。
除電効果を狙い、界面活性剤を配合した洗浄剤が使用される例もありますが、樹脂部品の表面に残った界面活性剤が原因となり、ブリスター(水ぶくれ)と呼ばれる塗装不良につながることもあります。
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